『ローマの休日』で、テヴェレ川へと飛び込む大立ち回りの現場を訪ねて
【ローマ旅行記8 初日編4~『ローマの休日』の、大立ち回りの現場を訪ねて~】
サンタンジェロ城で、危うく、スリの被害にあいそうになった私ですが、
その危機も、どうにか切り抜け、
私は、次の目的地へと向かいました。
サンタンジェロ城は、
テヴェレ川という、大きな河の河沿いにありますが、
サンタンジェロ城が建っている場所と、その対岸を繋ぐ、
先ほどもご紹介した、サンタンジェロ橋があります。
その橋を渡り、対岸に着いた所に、
河沿いへと降りて行く、階段があるのですが、
実は、この階段こそが、
映画『ローマの休日』で、
オードリー・ヘップバーンとグレゴリー・ペックの二人が、
実際に下へ降りて行くために使った階段であり、
そのロケ地だったのです。
『ローマの休日』の終盤で、
オードリー・ヘップバーン演じるアン王女と、
グレゴリー・ペック演じるジョー・ブラッドレー記者が、
一日を楽しく過ごした後、
テヴェレ川に作られた、艀(はしけ)の上にある、
ダンス・パーティーの会場にやって来るという場面があります。
そのダンス・パーティーは、映画の序盤で、まだお城の中に居た、アン王女が、窓から外界を見て、
「何だか、外は楽しそうね」
という様子で、羨ましそうにしていたという場所なのですが、アン王女は、それを見て、お城を抜け出すという決心をし、実際に、それを実行してしまうのです。
そして、アン王女は、ひょんな事から、ブラッドレー記者と知り合い、二人は、束の間の楽しい一日を過ごすわけですが、
映画の終盤、夜になった頃に、二人は、そのダンス・パーティーの会場を訪れます。
先程、私が書いた、あの階段を降りて行き、二人はダンスを楽しむわけですが、そこには、行方をくらましてしまった、アン王女を捜索するための、捜索隊が、既に待ち構えており、アン王女を連れ戻そうとしました。
それを阻止しようと、ブラッドレーは、彼らと大立ち回りを演じるのですが、映画の中でも、特に印象深かった、その場所を実際に見る事が出来て、私は、とても感動しました。
「ここに、オードリーとグレゴリー・ペックが居たんだな…」
と思うと、何とも言えない感慨が有りました。
ちなみに、映画では、
追っ手から逃れるために、アン王女とブラッドレーの二人が、
テヴェレ川へと飛び込む場面がありますが、
テヴェレ川というのは、
今も昔も、河というよりも、ドブ河に近いので、
そこに飛び込むのは、大変だったのではないかと思います。
実際の撮影でも、二人は、
テヴェレ川に飛び込んだそうですが、
後で、身体を洗ったりするのも、大変だったのではないでしょうか。
それはともかく、
このように、少々マニアックな(?)ロケ地巡りをしてみる、
というのも、海外旅行の楽しみの一つ、と言えるでしょう。
皆さんも、好きな映画のロケ地を訪ねてみる、
という事を、やってみてはいかがでしょうか。
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