エジプト旅行のガイドさんは『NARUTO』で日本語を覚えた!
私が、エジプト旅行に行った時に、
現地を案内してくれた、地元のガイドさんが居ました。
その人は、カイロ大学に在学中の学生で、
大学で、日本語を勉強しているという、青年でした。
彼によると、エジプトでは、
日本語をマスターし、日本人向けのガイドになるという事は、
エリートコースなのだそうです。
そんな彼は、とても感じの良い青年で、
色々と親切に、私に接してくれました。
日本語も、とても上手だったのですが、
彼に、一体どうやって、日本語を覚えたのか、聞いてみると、
「テレビで放送された、日本語のアニメで日本語を覚えました」
と、彼は言っていました。
そのアニメが、『NARUTO』という作品で、
エジプトでも、大変人気が有るのだそうです。
日本語の音声で、アラビア語の字幕が出る、という形で放送されていたそうですが、
彼は、『NARUTO』を繰り返し繰り返し、何度も見る事によって、
日本語を、すっかり覚えてしまったそうです。
日本のアニメは、日本から遠く離れたエジプトでも、
人気が有るという事に、私はビックリしてしまいましたが、
それと同時に、アニメを見ながら、日本語をマスターしてしまったという、
彼の語学能力の高さにも、とても感心しました。
しかし、『NARUTO』の主人公は、
語尾に必ず
「だってばよ!」
という台詞を入れるので、彼も、最初の頃は、
語尾に必ず
「だってばよ!」
という言葉をくっつけてしまうという癖が、なかなか抜けなかったとか、
日本語の二人称を、全て「お前」で覚えてしまったため、日本人のお客さんに対して、「お前は、どこから来ましたか?」と言ってしまい、凄く怒られてしまった、といった笑い話も、披露してくれました。
なるほど、日本語というのは難しいものだなあと、改めて思いましたが、
そんな彼は、大学で本格的に日本語を学び、今はとても楽しいと、語っていました。
その後、エジプトでは、あの大革命が起きてしまい、
国中が大混乱に陥ってしまいましたが、果たして彼は無事にしているでしょうか?
是非とも、今でも元気で過ごしていて欲しいと、
私は思っています。
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