スペイン広場からトレヴィの泉へ、
【ローマ旅行記10 初日編6~トレヴィの泉へ~】
スペイン広場から、コンドッティ通りという道を真っ直ぐに行き、コルソ通りという通りに出た所で左折し、そのコルソ通りを暫く歩いて行くと、徒歩15分ぐらいで、かの有名な、トレヴィの泉、という場所に着きます。
私は、スペイン広場とスペイン階段を見た後に、今度は、トレヴィの泉を見に行きました。
トレヴィの泉といえば、ローマでも有数の、超有名な観光スポットであり、常に、多くの観光
客で、ごった返しています。
ローマを訪れた人は、一度は必ず訪れる場所の一つ、それが、トレヴィの泉です。
トレヴィの泉は、ポーリ宮という、バロック様式の建物に面しており、1762年、時のローマ法王・クレメンス12世の命により、ニコラ・サルヴィという建築家により、完成されました。
中央に、海神ポセイドンが立ち、その足元では、トリトンが海馬の手綱を引き、その左右では、豊饒(左)と健康(右)の寓意像が、飾られています。
そのような、見事な彫刻が、トレヴィの泉を見下ろすように、立てられているのですが、その、荘厳な建築を見るだけでも、このトレヴィの泉を見に来た甲斐が有ろうというものです。
トレヴィの泉は、泉というよりも、一つの見事な建造物である、といった方が良いでしょう。
そして、トレヴィの泉にまつわる、有名な話としては、
「トレヴィの泉に、コインを投げ入れたら、またローマに帰って来られる」
という、伝説が有る事でしょう。
この、有名な伝説にあやかって、トレヴィの泉では、コインを泉に向かって投げ入れる人の姿が、数多く見られます。
しかし、このコインの投げ入れは、正確に言うと、
「トレヴィの泉に背を向けて、左の肩越しに、泉にコインを投げ入れると、またローマに帰って来られる」
というものだそうです。
私は、その事を、現地に住んでいる、前述の(システィーナ礼拝堂の観光ツアーの)ガイドさんに聞きました。
「背中を向けて、後ろ向きにコインを投げ入れる」というのは、知っていたのですが、「左の肩越しに」というのは、私も知りませんでした。
流石、現地に住んでいるガイドさんならではの情報、といった所でしょうか。
枚数によっても願い事が変わるという話も聞きましたが、これはトレビの泉でのコインの投げ方でご紹介した通りです。
ちなみに、このトレヴィの泉も、勿論、『ローマの休日』に、登場致します。
オードリー・ヘップバーン演じる、アン王女が、トレヴィの泉のすぐ近くにある、美容院で、長かった髪を、バッサリと切るという、有名な場面がありますが、
その際に、トレヴィの泉の全景が登場し、その時は、カメラを持っておらず、こっそりとアン王女の後をつけていた、グレゴリー・ペック演じる、ブラッドレー記者が、
トレヴィの泉に居た女子学生から、無理矢理、カメラを借りようとする、そんなユーモラスな場面があります。
気になる方は、是非、ご覧頂ければと思います。
ちなみに、私も勿論、
「また、ローマに帰って来られますように」
という願いを込めて、
自分の左の肩越しに、コインを投げ入れました。
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