モンサンミッシェルに向かう間の、フランスのバスガイドさんの話

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バスで、一路モンサン・ミッシェルへと向かう道中、

ガイドさんが、色々な話をしてくれたのですが、
中でもとても印象に残ったのは、

「フランスは、国土の大半が畑や野原ばかりで、畑の中に、ポツリ、ポツリと、町が点在している。
日本ではどこに行っても、基本的には町が全く途切れるという事は無いと思うけど、フランスは、下手したら、車で何時間走っても家が全然無い、という事もよく有るんですよ」

というお話でした。
見渡す限りの畑が
なるほど、言われてみると、
パリを出発して、暫くすると、高速道路の両側は、
見渡す限り、畑ばかり、という景色が、延々と続いていました。

流石はフランス、国土面積は、日本の1.5倍ほど有りますが、
人口は、日本の約半分の、6000万人ほどしか居ないので、
人口密度が、日本とは全然違うのだなあという事が、
実感として、伝わって来ました。

極論すれば、フランスは、首都のパリ以外は、
全部、田舎ばかりである、と言っても、過言ではありません。

しかし、その花の都パリには、世界中から観光客が集まるので、
その、莫大な観光収入だけでも、
充分に、経済が成り立っているのが、フランスという国ですし、

それに、食料自給率も、
日本とは比較にならないほど、高いのです。

(※ちなみに、フランスへ訪れる観光客は、年間8000万人ほどなのに対し、
日本は、2013年に、史上初めて1000万人を突破、といったところ。
食料自給率は、フランスが120%超なのに対し、日本は40%ほどです。)

ガイドさんが、色々な事をお話してくれる内に、フランスという国は、こういう国なのか、という事が、おぼろげながら見えて来ました。
モンサンミッシェルの標識が
そうこうしている内に、
バスは、いよいよ、フランスきっての景勝地と言っても過言ではない、
モンサン・ミッシェルへと、近付いてまいりました。

「皆さん、モンサン・ミッシェルが、見えて来ましたよ!」

というガイドさんの声で、バスの乗客達が、
皆、一斉に、バスの窓を見てみると、
そこには、あのモンサン・ミッシェルの姿が見えました。
バスの中から見えるモンサンミッシェル
ワーッ!という歓声が、乗客達から、一斉に上がりましたが、
やはり、初めてモンサン・ミッシェルを見た時は、
私も、大変、感動したものです。
ちなみに、パリを発ってから、モンサン・ミッシェルまでは、
その時点で4時間ほど経っていましたが、

実を言うと、モンサン・ミッシェルのすぐ近くまで行くには、
4時間ほどで行けるのですが、

その、モンサン・ミッシェルが有る島へと向かう、
手前の場所から、モンサン・ミッシェルの麓の駐車場までは、
常に大渋滞で、1時間ほど、かかってしまうのが、
当たり前なのだそうです。

ガイドさん曰く、
その時間を見越しての、「片道5時間」という事なのだとか。

なるほど、そういう事かと、
ここでも感心してしまいましたが、
流石は、大人気の観光地だけあって、
各地から、観光客がひっきりなしにやって来ている、
という事でしょう。

こうして、バスはノロノロとしか進まず、
実際に、モンサン・ミッシェルが目の前に見えているというのに、
麓の駐車場に着くまでは、1時間ほど、かかってしまいました。


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