行きの飛行機でも、目的地の歴史を勉強すると楽しい-エジプト
エジプト旅行に行った時の事ですが、
成田空港から、エジプトの首都・カイロへ向かう、直通便の飛行機の中で、
私は、エジプト史の研究で有名な、
あの吉村作治先生がお書きになった、エジプトの歴史の本(文庫版で、上下巻の二冊になっていました)を、ひたすら、熟読していました。
私は、海外旅行に行くに際して、
その国に関する歴史や、国内事情について、
「予習」するというのが、趣味なのですが、
この時も、どうせエジプトに行くからには、
もっと深く、エジプトについて知りたい!と思い、
行きの飛行機の中で、勉強する事にしたのです。
吉村先生の本は、大変面白く、
私は、夢中になって読んでしまいましたが、
中でも、最も印象に残ったのは、
「ピラミッドは、お墓ではない。亡くなった王の魂が、無事にあの世に行けるように作られた、巨大な祭壇である」
という、ピラミッドに関しての、吉村先生の見解でした。
ピラミッドは、一体、何のために作られたのか、
という事については、学界でも、長きにわたって論争が続けられ、
未だに、その結論は出ていないようですが、
吉村先生によれば、ピラミッドは、お墓ではない、
という事らしいのです。
日本における、ピラミッド研究の第一人者である、
吉村先生がおっしゃる事ですから、
私は、ビックリしながらも、
「へー、そうだったのか!」
と、感心してしまいました。
その他にも、吉村先生は、ミイラが大の苦手だとか、
エジプト史の研究が、マイナー扱いをされていた頃の、苦労話など、
エジプトの歴史に関する事は勿論、
面白いエピソードが満載で、
成田からカイロに向かう間も、時間が、あっという間に過ぎてしまいました。
こうして、私はエジプトに関する予習を、
バッチリと行った上で、旅行に臨む事が出来たので、
より一層、楽しい旅行となったのですが、
エジプトの現地のガイドの方に、
「ピラミッドは、お墓じゃないかもしれないんですってね」
と、聞いてみたところ、その方は、
「吉村先生の説ですよね。それは知っていますが、私は、ピラミッドはお墓だと思います」
と、言っていました。
どうやら、現地では、ピラミッドはお墓だという方が多いようで、
これもまた、大変面白かったです。
そういう意味でも、予習をしておいて良かったなあと、
私は思いました。
エジプトに限らず、観光する場所について知っていると色々と感慨深いものがあるのですが、
知らないと何も感じないで記憶にも残らないと言う事は多々あります。
≪ 前の記事| メインページ | 次の記事 ≫
最近のコメント