海外旅行の物売りには注意しよう…中国・北京にて

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24海外で観光客に以上に高く売りつけると言う行為は色々な所で効く話ですが、
私が、中国の北京に旅行に行った時に、強烈に印象に残っている事があります。

それは、とにかく街中の至る所に、
物売りが沢山居た、という事でした。

物売りの人達は、手作り(と思われる)服や、
小物などを売っていましたが、我々、日本人の観光客の団体を見つけると、
凄い勢いで近付いてきて、日本語で、

「千円!千円!」

と、値段を言って、何とかして、物を売ろうとしていました。

しかも、それが一人や二人ではなく、
何人もの物売りの人達が、一斉に集まって来て、
皆、口々に、

「千円!千円!」

と連呼するという、異様な光景でした。

私も、最初は、とてもビックリしてしまいましたが、
現地の、中国人のガイドさんは、

「この人達から、物を買ってはいけません!一度買ったら、
『あの日本人は、物を買ってくれるぞ!』
と思われて、もっと沢山の物売りが、集まって来てしまいます」

と、厳しい表情で、ツアー客の人達に、注意を与えていました。

どうやら、同情心や好奇心から、
物売りの人達から、一度でも物を買ってしまうと、
収拾が付かなくなって、大変な事になってしまうらしいのです。

それを聞いた、私達、ツアー客の一行は、
物売りが近付いて来ても、敢えて、その人達の事を無視して、
通り過ぎるようにしていました。

すると、物売りの人達は、我々に物を売る事は諦めて、
またすぐに、別のターゲットを見つけては、
そちらの方へと、移動して行ってしまいました。

後で聞くと、現地の人達にとっては、
千円というのは、とても大金なので、一日、千円を売り上げれば、
(極端に言えば)暫くは、食べるには困らないぐらいなのだとか。

それ故、貧困から脱出しようとして、
何とか、お金持ちの日本人に、物を買ってもらおうとして、
物売りの人達も、とても必死なのだそうです。

生活の糧を得るためですから、
なりふり構わず、日本人に対して、物を売ろうとしている、
その姿は、まさに、現代中国の、格差社会の象徴なのではないかと、
私は思いました。

経済が急速に発展した中国ですが、
貧富の差は、まだまだ大きいのだなあと、感じさせられる出来事でした。

また骨董品などを買うのも避けた方が良いでしょう、街中で掛け軸を7万円で買った方が、空港で同じものを5000円でを売っているのを見て唸ってしっまていたり、とにかく偽物を高く売りつけている事が多いのもです。


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