ローマで、危険を回避するためにカラカラ浴場に行くのを諦めた話
ローマ市内の、有名な観光地に、カラカラ浴場という所があります。
ここは、ローマ帝国の暴君として知られる、カラカラ帝の時代に造られた有名な大浴場の遺跡です。
ローマに着いた日に、空港からホテルへ向かう車(手配していた、迎えの車)の中から見ただけだったので、もう一度、ちゃんと見に行きたいと思い、カラカラ浴場へ見に行く事も予定の一つに入れていました。
カラカラ浴場へは、チルコ・マッシモという古代ローマの巨大な競技場の跡地の近くから地下鉄で移動する必要が有ったのですが、危険を感じたのはその地下鉄の入り口へ向かった時の事です。
その地下鉄の入り口では、怪しげな二人組の男が、
何やら、ニヤニヤしながら、こちらの方を見ていました。
私の気のせいかもしれませんが、彼らは、どう見ても、
まともな人種とは思えず、私は恐怖を感じました。
今でも覚えていますが、その二人組の内の一人は、
坊主頭で、こちらを値踏みするかのように、私の事を、
ジロジロと見ていたのです。
身の危険を感じた時は自分の直感に従うのが一番
私は、彼らの事を無視して、
地下鉄の階段を降りようとも思いましたが、
その時、私はとても嫌な予感に襲われました。
もし、そのまま地下鉄の階段を降りて行くと、
彼らに追いかけられて、身ぐるみ剥がされるのではないかという、
嫌な予感が…。
ちなみに、その駅の近くには、
あまり人通りがなく、助けを呼ぼうにも、
なかなか、人は来てくれそうにありませんでした。
その地下鉄に乗らないと、
カラカラ浴場へは行く事は出来ないので、
どうしようか、私も迷ったのですが、やはり、このまま行くと危険だと思った私は、
地下鉄へ乗る事を諦め、この時はカラカラ浴場へ向かうのを断念しました。
そして、その地下鉄の入り口から、
元来た方向へと、引き返して行きましたが、振り返ると、
彼らは、なおも私の事を、じっと見ていました。
後で、ちょっと考え過ぎだったかな?とも思いましたが、
今でも、私はその時の判断は間違っていなかったと、思っています。
その時の経験を振り返って、「身の危険を感じた時は自分の直感に従うのが一番だ」と私は思うようになりました。
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