恋人同士で愛に鍵をかける「芸術橋」(ボンデザール)

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私は、前回(2005年)にパリに来た際も、勿論、ルーヴル美術館に行きました。
その時のパリ旅行は、あるテーマによって、ルーヴル美術館を見て回るというのが主目的のツアーでもあったので、当然、ルーヴルは、じっくりと見て回ったのです。

そうは言っても、やはり、世界に冠たる美の殿堂である、ルーヴル美術館ですから、
せっかくパリに来ている以上は、やはり、何度でも、行っておきたい場所だと思います。
恋人同士で鍵をかける芸術橋
ところでそのルーヴル美術館と、セーヌ川を挟んで向かいにあるフランス学士院との間にある橋は、ルーブル美術館からオルセー美術館に行くのに便利な橋で、芸術橋(ボンデザール/Pont des Arts)という名前がついています。

この橋の欄干にはなぜかしゃがみこんでいる人が多くいますね。芸術橋、ボンデザールでしゃがみこむカップルたち
そのわけは、この「芸術橋」という橋には、ある言い伝えが有りまして、その言い伝えというのは、恋人同士が、この橋の欄干に、二人で一緒に名前を書いた南京錠をかけて鍵をセーヌ川に捨てると、二人の愛は、ずっと続くという、とてもロマンチックな物です。
芸術橋にかけられた鍵
私は、当時『のだめカンタービレ』という作品が大好きだったのですが、その映画版のラストシーンで、この「芸術橋」が登場していました。
私は、その映画のロケで使われた場所も、見る事が出来たわけです。
2014年には南京錠の重さでフェンスが壊れたというニュースがあり環境問題としてどうなのかという意見も出ているということでしたが…。
それでも橋の真ん中では南京錠を売っている人がいて、フェンスの南京錠は増え続けているようです。

この橋は歩行者専用の橋で、橋の上で座り込んでいるのはカギをかけているカップルだけではなく、座ってパンを食べたりしている人も結構いて、自由な雰囲気でした。

それはともかく、私は「芸術橋」を見た後、いよいよ、ルーヴル美術館へと向かいました。

しかし、時計を見ると、ムーラン・ルージュを見に行くツアーの集合時間まで、あまり時間が有りません。

ルーブル美術館は入口から目的の展示物までまっしぐらに向ってもそれなりに時間がかかりますので、この日はルーヴル美術館の外観だけを見るに留め、お楽しみは、翌日に取っておく事として、ルーヴル美術館のすぐ近くにある、パレ・ロワイヤルという場所へと向かいました。標識
この、パレ・ロワイヤルは、
周りを、ぐるりと回廊に囲まれ、
沢山の、白と黒のストライプの短い丸太のような、不思議なモニュメントが、沢山置かれている中庭が有るという、
何とも不思議な印象の建物で、中にはお店があり入ることができます。

このページのヘッダーの背景もパレ・ロワイヤルの建物です。
実はここは、1963年に公開された映画『シャレード』で、
オードリー・ヘップバーンが、悪者に追い掛け回されるシーンで、
撮影に使われた場所としても、とても有名です。

パレ・ロワイヤルこのパレ・ロワイヤルで、
かつて、オードリー・ヘップバーンが走り回っていたのだなあと思うと、
これまた、不思議な感慨が有りました。

こうして、この日の自由行動の予定は、タイム・リミットとなりムーランルージュのツアーの集合場所である、ヨーロッパ最大のデパート、ギャラリー・ラファイエットへと向かいました。

ここ、パレ・ロワイヤルからはオペラ通りを北へ歩いて行くと15分ほどでオペラ座に向かい、オペラ座を回り込むようにして通り過ぎるとすぐにギャラリー・ラファイエットです。(メトロ7番線でなら10数分です。)


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