パリのメトロを利用する注意点
ここで少しパリのメトロの利用についてお伝えしたいと思います。
ちなみに、パリのメトロ全線、RERの市内区間、一般の路線バスは
距離に関係なく、全線均一料金となっていますが、
パリの鉄道の料金は、
パリの中心部から見て、近い方から順に、
1~6まで区分けされた、「ゾーン」という区域によって、
値段が変わって来ます。
1ゾーンはパリ市内、2ゾーンは、ブーローニュの森などを含む、パリ市内、
3ゾーンは、ラ・デファンス、ソー公園など、
4ゾーンは、オルリー空港、ヴェルサイユなど、
5ゾーンは、シャルル・ド・ゴール空港、ディズニーランド・リゾート・パリなど、
6ゾーンは、フォーテンヌブロー、プロヴァンなど、
と、なっております。
切符は、1回券、カルネ(回数券)、モビリス(1日乗車券)など、複数の種類から、選ぶ事が出来ます。
1日に6回以上乗り降りするならモビリスを買うと得です。
パリ市内であれば、メトロと、RER(高速郊外鉄道)の、
共通の切符を買う事も、可能です。
ちなみに、モビリス(1日乗車券)の値段は、
1~2ゾーンは、6.1ユーロ、1~3ゾーンは、8.2ユーロ、
1~4ゾーンは、10.15ユーロ、1~5ゾーンは13.65ユーロ、
1~6ゾーンは、17.3ユーロ、
等と、なっております。
それと、パリのメトロは、
車内アナウンスが、大変、素っ気無かったのも、
とても印象に残っています。
例えば、次にサン・ラザール駅に着く、といった時などは、
車内アナウンスは、たった一言、「サン・ラザール」としか、言わなかったりするのです。
酷い時には、車内アナウンスなど、全然無い路線も、有ったりもします。
従って、パリでメトロに乗る時は、
自分の目的地の駅は、何駅目なのかといった事を、
しっかりと頭に入れてから、乗ると良いと思います。
路線によっては、車両のドアを手動で開ける場合も有ったりするので、
勝手がわからない時は、
他の人が、どのように乗り降りしているのかを、
観察しておくと良いでしょう。
もう一つ、フランス語で、「出口」を指し示す言葉は、
「SORTIE」といいますので、
駅から出たい時は、「SORTIE」と書いてある方向に向かって、
進んで行くと、外に出る事が出来ますので、
併せて、覚えておいて下さい。
また、スリも多いので、バックは自分の前に抱えて目を離さない事と、財布を取ったらそのまま電車を降りるのがスリの常套手段なので、出入り口のそばにはいないようにしたほうが良いでしょう。
<サン・ラザール駅と、鉄道情報あれこれ>
サン・ラザール駅は、パリ市内の、主要ターミナル駅の一つで、
パリ北駅に次ぐ規模となっています。
サン・ラザール駅が造られたのは、
1837年の事であり、パリのターミナル駅の中では、
最も古い歴史を誇っています。
サン・ラザール駅は、とても大きな駅であり、
一日中、沢山の乗降客で賑わっていますが、
郊外鉄道のTGVは停まらないので、
どちらかというと、観光客よりも、
パリ市民が、日常的に、沢山利用する駅、
といったイメージでしょうか。
しかし、メトロの路線が5つ(メトロ3、9、12、13、14号線)も乗り入れているなど、
とても巨大な駅なので、
メトロでパリ市内を回る時は、必ず、一度は利用する駅だと思われます。
かつて、印象派の巨匠・モネが、
サン・ラザール駅を題材として、絵を描いた事でも知られています。
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