パリのホテルで階段室は使わないほうが良い理由。

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2011年8月19日、

パリ旅行の三日目の朝を迎えました。

この日が、パリで過ごす、事実上、最後の日という事で、
私は、

「あれにも行きたい、これにも行きたい」

と、これから行こうと思っている、
様々な場所へ、思いを馳せていました。

そして、支度を済ませた私は、
ホテルの部屋を出て、出発しようとしましたが、
私の泊まっている階へ、あの、時代がかった、古いエレベーターは、
なかなか、上がって来ませんでした。

時間が勿体無い、と思った私は、
エレベーターを待たずに、階段で降りようと思い、
階段室へと向かいました。

以前にもパリのホテルで、階段室に締め出された経験から少し不安になりましたが、
ここは3階ですから、1階まではすぐに降りられると思ったのです。

ところが、というよりはやはりというべきでしょうか、
この階段室は、普段、あまり使う人が居ないのか、
ちょっと薄暗くて、不気味な雰囲気を漂わせていました。

今思えば、もう少し慎重に降りて行けば良かったのですが、
観光時間がもったいないという気持ちが強かったためか、ちょっと急いで階段を降りて行ってしまいました。

そして、私の泊まっていた、3階部分から、1階へと降り立とうとした、
その時、私は思いっきり、階段を踏み外してしまったのです!

薄暗い階段で、右足を踏み滑らせ、
私は、激しく転倒しました。

「いってーーーーー!!」

と、その階段室に、私の悲鳴(?)が響き渡りました。

あまりの激痛に、私は、その場に蹲ってしまいましたが、
右足首は、激痛に襲われ、暫くは動く事も、ままなりませんでした。

少し経つと、私は、そろそろと起き上がりましたが、
相変わらず、右足首は、ジンジンと痛み続けています。
しかし、どうやら、骨は折れてはいないようです。

どうやら、酷い捻挫をしてしまったような感じでした。

私は、旅行に行く前に、
掛け捨ての、旅行保険に入っていたので、
もし、このまま病院に行ったとしても、
治療費の心配は無かったのですが、

問題は、そんな事よりも、もし病院に行ったとしたら、
恐らく、治療に時間がかかり、
とても、観光するどころではなくなってしまうのではないかと、思ったのです。

せっかく、パリに来たのに、
まだ、ルーヴルの中にも入っていませんし、
凱旋門も、ちゃんとは見てはいません。

サクレ・クールにも、行っていませんし…。

とにかく、行ってみたい所が、
まだまだ沢山有ったのです。

そこで、私は、痛む足を引きずりながら、
部屋へ戻ると、シャワー室で、シャワーの水を、
患部の右足首へとかけて、その箇所を冷やすという、
応急処置(?)を施しました。

本当は冷却、圧迫、固定、をしたうえで
痛めた部分を心臓よりも高い位置にして安静にしておくのが応急処置ですが、
今はそういう時間はありませんし包帯も杖もありません。
捻挫の応急処置

足が床に着くといやな痛みが走りますが、ゆっくりと体重をかけて少しじっとしていると痛みが治まってきました。

そして、少し痛みが引いたところで、
私は、悲壮な(?)決意を持って、
パリ市内の観光へと、向かって行ったのです。

本当に、メチャクチャな事をしたと、
今になってみれば思いますが、
とにかく、その時は、何としても、パリ最後の日で、
色々な所を見て回るのだという、

その一念だけだったのです。
まさに、我ながら、凄まじい執念(?)と言うべきでしょうか…。

しかし、皆さんは、もし、怪我をしたりした場合は、くれぐれも、甘く見ず、
このような無茶はしないで頂きたいと思います。

そしてホテルの階段は緊急時以外はなるべく使わないことをおすすめします。

ともかく、私は先回と今回のパリ旅行でホテルで階段を使い2度ともアクシデントに見舞われるという自分の不注意さを呪いましたが、
あとは、気合いと根性で、パリを観光するのだという気持ちで、
自分を奮い立たせました。


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