ルーブル美術館で優先してみたい展示は?
痛む足を引きずりながら、
私は、今回の旅の目的地の一つでもある、
ルーヴル美術館へと向かいました。
ルーヴルといえば、
世界的に有名な美術館の一つであり、
人類の遺産とも言うべき、貴重な美術作品の数々が展示されています。
その、美術作品の、圧倒的な数の多さも、さる事ながら、
誰もが知っているような、超有名な作品が、
これだけ多数、展示されている美術館というのも、
ちょっと、他には類を見ないのではないかと思います。
その、ルーヴル美術館の入り口には、
ガラスのピラミッドという物が有りますが、
造られた当初は、大ブーイングだった、このガラスのピラミッドも、
今では、ルーヴルを象徴するモニュメントとして、人気を博しています。
エッフェル塔も、出来た当初は、大ブーイングだったそうですが、
今では、パリを象徴する建造物となっているのと、とてもよく似ておりますね。
さて、ルーヴルを隅から隅まで、
隈無く見ようと思ったら、
一日やそこらでは、とてもじゃないですが、
全部見る事は、不可能な話です。
ましてや混雑がひどい時などは目的の展示物にたどり着くまでに時間がかかります。
ですから、初めてルーヴルに来た方や、
あまり、時間が無いけど、ルーヴルを見ておきたい、という方は、
まずは、誰もが知っているような、
超有名作品を、優先的に見ておくと、
良いのではないでしょうか。
私が、そういう方達に、是非ともお勧めしたい作品は、
『サモトラケのニケ』、『ミロのヴィーナス』、『モナリザ』の、3点です。
これらの3点の作品は、
ルーヴル美術館は勿論の事、
世界の美術史に残る、
名作中の名作ですので、
何を置いても、まずは見ておきたいところです。
風をいっぱいに受けて、
飛び立とうとしているような『サモトラケのニケ』と、
均整の取れた身体と、美しい顔が印象的な、『ミロのヴィーナス』は、
世界的に有名な彫刻でありながら、
部分的に欠けてしまっており、
残念ながら、完全な形ではありません。
しかし、その不完全さ故に、
多くの人達の想像力を掻き立て、
世界中の人達を、虜にしている、
という言い方も出来るかと思います。
特に、『ミロのヴィーナス』などは、
私も、美術の教科書などで、見た事は有ったものの、
本物を見た事は無かったので、
前回(2005年)の旅行で、初めて本物を見た時は、とても感動しました。
そして、今回も、
『ミロのヴィーナス』を再び見る事が出来て、やはり、また深く感動致しました。
そして、本物の感動と言えば、
やはり、何と言っても、
あのレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた、名作中の名作、
『モナリザ』に尽きるでしょう。
ルーヴル一の、目玉作品と言っても良い、『モナリザ』は、
やはり、大変な人気で有り、
他の絵が、そのまま展示されているのに対し、
『モナリザ』だけは、防弾ガラスに守られて、厳重に管理されています。
『モナリザ』は、一度、盗難に遭った事も有ったので、
それだけ、厳重に警備されている、という事でしょう。
私は、6年振りに『モナリザ』との対面を果たし、また感動しましたが、
何度見ても、不思議な絵だなあと、思います。
あの微笑は、一体、何を意味しているのでしょうか?
そして、ナポレオンのお抱え画家だった、ダヴィッドが描いた、
大作である『ナポレオンの戴冠式』も、是非とも、見ておきたい作品の一つです。
私は、ナポレオンがとても好きなので、
この絵は、何度見ても飽きませんが、
美術作品としても、素晴らしい出来映えだと思います。
このように、ルーヴル美術館の魅力は、
いくら語っても、尽きる事は有りませんが、
キリが無いので、この辺で…。
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
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